ネズミ退治は猫で解決する！？効果的な3つの理由とメリットとデメリットを解説！

「ネズミ退治に猫って本当に効果あるの？」
「猫がネズミを追い払うのって、漫画やアニメだけじゃないの？」

そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。

そこで本記事では、害獣・害虫駆除のプロが、「猫が本当にネズミ駆除に役立つのか？」という疑問に、徹底的に答えます！

ネズミ退治に猫が効果的と言われる3つの理由をはじめ、猫によるネズミ退治のメリットとデメリット、猫以外の駆除方法も紹介しています。

「ネズミ退治に猫って本当に効果あるの？」と疑問に思っている方はぜひ参考にしてみてください。

ネズミ退治に猫が効果的と言われる3つの理由

猫がネズミ退治に効果的と言われる主な理由は以下になります。

• 猫の狩猟本能とネズミの習性
• 歴史的な背景
• 実際の効果に関する研究やデータ

以下でそれぞれ解説します。

猫の狩猟本能とネズミの習性

猫は、野生時代から小型の哺乳類や鳥類を捕食してきた動物です。その狩猟本能は、家猫として飼育されている現代の猫にも強く残存します。ネズミのような小動物の動きや音に猫は敏感に反応し、素早く捕獲する能力に秀でています。

一方、ネズミは夜行性で警戒心が強い動物ですが、猫の優れた聴覚、嗅覚、動体視力の敵ではありません。猫はネズミの気配をいち早く察知し、捕獲できるのです。

歴史的な背景

猫とネズミの関係は、人間が農耕を始めた頃に遡ります。人間が穀物を貯蔵するようになると、ネズミが穀物を狙って集まるようになりました。そこで、人間はネズミを駆除する目的で猫を利用するようになったのです。（参考：東京大学　東大所蔵資料から見る鼠を捕る益獣としての猫 ｜ 広報誌「淡青」37号より）

実際の効果に関する研究やデータ

猫のネズミ駆除効果に関する研究は、完全一致するものは多くありません。しかし、複数の研究で、猫の存在がネズミの行動に影響を与える可能性が示唆されています。例えば、猫の匂いや鳴き声は、ネズミにとってストレスとなり、繁殖行動を抑制する可能性があります。

猫によるネズミ退治のメリットは5つ！

猫によるネズミ退治には、以下のようなメリットがあります。

メリット	詳細
自然な方法	猫の狩猟本能を利用するため、自然の摂理に沿った方法です。
薬剤を使わない安全性	殺鼠剤などの化学薬品を使用しないため、人、ペット、環境への安全性が高いです。
ペットの癒やし効果	ネズミ駆除だけでなく、猫は愛らしいペットとして、私たちの生活に癒やしや安らぎをもたらします。
経済的な利点	長期的に見るとネズミ駆除費用を抑制できます。（猫の飼育費用は別途必要）
環境への配慮	殺鼠剤の使用を減らすため、環境負荷を低減できます。

猫によるネズミ退治のデメリットは5つ！

一方で、猫によるネズミ退治には、以下のようなデメリットも存在します。

デメリット	詳細
個体差	全ての猫がネズミ捕りが得意なわけではありません。品種、性格、年齢によって、狩猟能力には差があります。
ネズミの種類で効果減	屋根裏などに住み着くクマネズミは、警戒心が強く、動きも素早いため、猫が捕獲するのが難しい場合があります。
猫の健康リスク	ネズミは、様々な病原菌や寄生虫を媒介する可能性があります。 FORTH｜厚生労働省検疫所による「ネズミが媒介する感染症について」にも記載されているように、猫がネズミを捕食すると、感染症や寄生虫症にかかる危険性があります。
他の動物への影響	猫は、ネズミだけでなく、小鳥や昆虫などの小動物も捕食する場合があります。
アレルギー問題	猫アレルギーを持つ人には、猫の飼育自体が困難で

猫以外のネズミ駆除方法

猫だけに頼らず、より確実なネズミ駆除を行うには、以下の方法を組み合わせる対策が重要です。

物理的対策

• 侵入口の封鎖:
  • 壁や床の穴を塞ぐ
  • 金網やパテを使用
• 罠:
  • 粘着シート設置(通路)
  • カゴ罠設置(エサで誘引)
• 忌避剤:
  • 天然成分(ハーブ、ミント)
  • 超音波(人間には聞こえない)
  • (効果は一時的、併用が重要)

ネズミは、わずかな隙間からでも侵入してきます。建物の壁や床、屋根裏などに穴や隙間がないか徹底的に点検し、金網やパテなどを使い確実に塞いでください。罠の設置場所は、ネズミの糞や足跡がある場所、壁際、家具の隙間などが効果的です。忌避剤の効果は一時的であったり、ネズミが慣れてしまう場合もあるため、他の対策との併用が重要になります。

化学的対策

• 殺鼠剤:
  • 急性毒(即効性あり)
  • 蓄積毒(複数回で効果)
  • (誤飲に注意)
• くん煙剤:
  • 家全体を薬剤で燻蒸
  • (準備と後片付けが大変)

殺鼠剤を使用する際は、ペットや子供が誤って口にしないよう、十分に注意が必要です。くん煙剤は効果が高いですが、使用前後の準備や後片付けが大変になります。

専門業者への依頼

ネズミの数が多かったり、自分での駆除が難しい場合は、専門業者への依頼を検討しましょう。

• 業者選びのポイント:
  • ネズミ駆除の実績
  • 明確な料金体系
  • 駆除後の保証
• 駆除の流れ:
  1. ネズミの種類、生息状況調査
  2. 侵入経路の調査
  3. 駆除方法と費用の提示
  4. 専門知識と技術で駆除
  5. 再発防止策, 定期点検

専門業者は、一般の方では難しい場所のネズミも徹底的に駆除できます。高所や狭い場所での作業も、専門業者なら安全かつ確実に行ってくれます。

ネズミを寄せ付けない予防策

ネズミを駆除した後は、再発を防ぐ予防策が重要です。

環境的対策

• 清潔な環境維持:
  • 食べ残しを放置しない
  • 生ゴミを放置しない
• 食品の保管:
  • 食品は密閉容器へ
• ゴミの管理:
  • 蓋付きゴミ箱を使用
  • こまめなゴミ出し
• 整理整頓:
  • 巣作りの場所をなくす

侵入経路対策

• 隙間を塞ぐ: 壁、床、ドア
• 配管周りの確認: 隙間を埋める
• 換気扇,通風口: 金網設置
• 屋根裏,床下: 定期的な点検

参考：ねずみ・衛生害虫|生活の衛生 – 東京都保健医療局

ネズミは、人間の食べ物だけでなく、ペットフードや石鹸などもエサにします。食品の保管には十分に注意しましょう。侵入経路の対策としては、排水管と壁の隙間など、見落としがちな場所も徹底的に確認が大切です。

多くの自治体では、ネズミ駆除に関する相談窓口を設けています。専門的なアドバイスや、駆除業者の紹介を受けられる場合もあります。お住まいの地域の自治体のウェブサイトを確認し、積極的に活用しましょう。

【Q&A】猫によるネズミ退治によくある質問

Q1. 猫を飼育し始めたら、すぐにネズミはいなくなりますか？

A1. すぐにいなくなる保証はありません。

猫の性格や能力、ネズミの数や種類で効果が異なるため、時間がかかる場合もあります。

そのため、猫の個体差などを考慮しましょう。

Q2. 猫がネズミを捕獲してきた場合、どうしたらよいですか？

A2. 猫を褒め、ネズミは適切に処理しましょう。

ネズミは病原菌や寄生虫を持っている可能性があるため、素手で触らず、手袋などを使用し、衛生面に注意しましょう。

Q3. 殺鼠剤を使うのが怖いのですが、他に方法はありますか？

A3. 殺鼠剤以外にも方法はあります。

粘着シート、カゴ罠、ハーブなど物理的な罠や天然成分の忌避剤も利用できるため、状況に応じて使い分けましょう。

Q4. ネズミ駆除業者を選ぶ注意点はありますか？

A4. 実績、料金、保証を比較検討しましょう。

業者によってサービス内容や料金が異なるため、複数の業者から見積もりを取り、信頼できる業者を選びましょう。

Q5. ネズミの予防策で、一番重要な対策は何ですか？

A5. 清潔な環境の維持と侵入経路の遮断です。

ネズミのエサと侵入経路をなくす対策や食べ残しを放置しない、隙間を塞ぐなど日頃からの対策を徹底しましょう。

Q6. ネズミの糞を見つけました。どうすればよいですか？

A6. ネズミの糞は病原体を含む可能性があるため、マスクと手袋を着用し、消毒しながら清掃しましょう。

衛生面に注意し、再発防止に繋げましょう。

Q7. ネズミはどのような病気を媒介しますか？

A7. サルモネラ菌、レプトスピラ菌、ハンタウイルスなど様々な病気を媒介します。

人に感染する病原体を持つため、ネズミの媒介する病気には注意が必要です。

参考：国立感染症研究所　人獣共通感染症

Q8. 超音波式のネズミ駆除器は効果がありますか？

A8. 一定の効果は期待できますが、万能ではありません。

ネズミが慣れたり、障害物で効果が減衰する場合があるため、他の対策との併用がおすすめです。

過度な期待はせず、補助的に使いましょう。

猫によるネズミ退治のまとめ

猫はネズミ退治に有効ですが、万能ではなく、総合的な対策が必要です。

また猫の能力には個体差があり、ネズミの種類によっては効果が薄く、猫の健康リスクも考慮しましょう。

猫以外の退治する方法としては、物理的対策、化学的対策、専門業者への依頼、そして予防策を組み合わせることが重要です。

清潔な環境を維持し、侵入経路を塞ぎ、ネズミのいない快適な生活を実現しましょう。