アパートにネズミが出た時の対策を解説！駆除費用の負担者は借主？貸主？

「アパートでネズミの気配…もしかしてうちも対策しないと！？」と不安に感じていませんか？

ネズミ被害は、放置すれば健康被害や建物の損傷にも繋がりかねません。

また「ネズミ駆除は借主と貸主のどちらに責任があるの？」と気になる方もいらっしゃると思います。

本記事では、アパートでネズミ被害が発生した場合の負担者を借主や貸主ごとに解説！

またアパートにネズミが出た時の対策や自分で駆除する方法、駆除業者に依頼するケースをプロ目線で徹底解説します。

「アパートにネズミが出た時の対策が知りたい」「ネズミが侵入しないように対策したい」といった方は、ぜひ参考にしてみてください。

【ケース別】賃貸マンション・アパートのネズミ駆除、対策費用の負担者は誰？

賃貸物件のネズミ駆除費用は、原因や契約内容によって負担者が異なります。

借主・貸主のどちらに責任があるかによって、費用負担の所在が変わるからです。

以下、代表的な負担例となります。

• 借主負担の例: ゴミの放置など、借主の過失でネズミが発生した場合。
• 貸主負担の例: 建物の老朽化による隙間など、建物の管理不足が原因の場合。

費用負担で揉めないために、まずは契約書を確認し、状況に応じて管理会社や専門家（弁護士など）に相談しましょう。

迅速な対応が、ネズミ被害の拡大を防ぎます。

【借主負担の場合】ネズミ駆除費用の負担者

借主の使用方法に問題がある場合、ネズミ駆除費用は借主負担となる可能性があります。

借主には、賃貸物件を適切に使用する義務があるからです。

ネズミの発生原因が借主の過失にあると判断されると、費用負担を求められることがあります。

そんな費用負担を求められるケースは以下のとおりです。

• 生ゴミを長期間放置し、ネズミの餌となるものを放置していた。
• 部屋の清掃を怠り、不衛生な状態にしていた。
• 壁のひび割れを発見したにも関わらず、管理会社に報告しなかった。
• ペットの餌を放置していた。
• 契約書で「害虫駆除は借主負担」と定められていた。

上記のようなケースでは、借主が費用を負担する可能性が高いです。そのため、日頃から部屋を清潔に保ち、異変に気づいたら速やかに管理会社へ連絡しましょう。

【貸主負担の場合】ネズミ駆除費用の負担者

建物の管理不足が原因でネズミが発生した場合、駆除費用は貸主負担となる可能性があります。

貸主には、建物を適切に維持管理する義務があるからです。建物の構造上の問題や、共用部分の管理不足が原因でネズミが発生した場合、貸主が費用を負担するのが一般的です。

そんな貸主が費用を負担するケースは以下のとおりです。

• 建物の老朽化により、壁に穴や隙間ができ、そこからネズミが侵入した。
• 配管と壁の間に隙間があり、ネズミの侵入経路となっていた。
• 共用部分（ゴミ捨て場など）の清掃が不十分で、ネズミが繁殖しやすい環境だった。
• 入居前からネズミ被害があった。
• 契約書で「害虫駆除は貸主負担」と定められていた。

このような場合は、貸主が費用を負担することが多いです。ただし、借主の過失が原因の場合は、費用負担をめぐって争いになることもあります。問題がこじれる前に、弁護士などの専門家に相談しましょう。

アパートにネズミが出た時の対策

アパートにネズミが侵入している兆候を感じたら、初期対策が重要です。

なぜなら、初期対策の速さが、被害の拡大を防ぐからです。

そんな初期対策は以下のとおりです。

項目	内容
証拠収集	糞やかじり跡を記録します。
安全確保	子供やペットを遠ざけます。
二次被害防止	糞尿はマスク等を着用して処理します。

上記の初期対策を迅速に行いましょう。 被害を最小限に抑えられます。

ネズミ発見時の対策は被害状況の確認と記録

ネズミがアパートに侵入したことが発見した際は、被害状況を確認し、正確に記録しておきましょう。

被害状況の確認と記録は、管理会社や駆除業者への説明に役立ちます。 また、対策の効果を判断する材料にもなります。

以下の状況を記録しておきましょう！

• 糞、かじり跡、足跡を撮影します。
• 発見日時と場所をメモします。
• 可能であれば、ネズミの種類を特定する。

被害状況の記録は、その後の対策をスムーズに進めるために不可欠です。

費用を抑えて自分でできる応急処置

侵入口の封鎖と罠の設置が、ネズミ駆除や対策の応急処置として有効です。

侵入口の封鎖や罠の設置は、ネズミの侵入経路を断ち、捕獲を試みることができます。

以下を参考に侵入口の封鎖や罠の設置を行ってみましょう！

項目	内容
侵入口特定	壁のひび割れなどを確認します。
封鎖	金網やパテで隙間を塞ぎます。
罠設置	粘着シートなどを通り道に設置します。

これら応急処置で、ネズミの活動を抑制できます。本格的に駆除や対策の準備をしましょう。

アパートのネズミを自分で駆除・対策する方法と注意点

次の状況によっては、アパートに侵入してきたネズミを自分で駆除・対策することも可能です。

• ネズミの数が少ない場合
• 侵入口が特定できている場合

ただし、自分で駆除・対策するには限界があります。 効果がない場合は、プロの業者への依頼を検討してください。

自分でネズミ駆除・対策する方法

自分でアパートに侵入したネズミを駆除・対策する際は、次の手順に従い、侵入口の特定、罠・毒餌の設置、衛生管理を行いましょう！

適切な手順で駆除を進めないと、効果が得られないばかりか、かえってネズミを警戒させてしまう可能性があるので注意が必要です。

手順	内容
侵入口の特定	以前ふさいだ場所以外も確認し、ネズミの糞や足跡を頼りにします。
罠と毒餌の設置	設置場所はネズミの通り道を選びます。
管理を徹底	食べ物は隔離容器に入れ、生ゴミは毎日捨てます。ペットフードの残りも片付けます。
効果確認	定期的に罠や毒餌をチェックします。

これらの手順を着実に実行することが、自力でのネズミ駆除や対策の成功につながります。

自分でネズミ駆除・対策する際の注意点

アパートに侵入しているネズミを自分で駆除・対策するには、限界があります。またリスクもあるのであまりおすすめできません。

なぜなら、ネズミの数が多かったり、侵入口が特定できなかったりする、効果が出にくいからです。また、毒餌の使用には二次被害のリスクが伴います。

具体的には、ネズミの数が多いと、自分で駆除・対策するのは難しいですし、毒餌を食べたネズミが別の場所で死ぬといった二次被害を引き起こすことがあります。

そのため、自分でネズミ駆除・対策して効果がない場合は、プロの業者に依頼しましょう。二次被害を防ぐためにも重要です。

アパートのネズミをプロに駆除依頼するポイントと費用相場

ネズミ被害の状況によっては、プロの駆除業者への依頼が必要です。

プロの場合、専門的な知識と技術で、確実な駆除が期待できます。そのため、手に負えない被害や感染症やアレルギーなどのリスクを負いたくない方は、プロの駆除業者に依頼することを検討しましょう。

具体的にプロの駆除業者に依頼するタイミングは次のとおりです。

• DIYで効果がない場合。
• ネズミの数が非常に多い場合。
• 侵入口が特定できない場合。

駆除業者に依頼する場合は、信頼できる業者を選びましょう！

プロの駆除業者を選ぶ際の5つのポイント

アパートに侵入したネズミを駆除・対策する場合、信頼できるネズミ駆除業者を選ぶことが重要です。

残念ながら、駆除業者の中には、悪質な業者による不当な請求や、不十分な駆除を行う業者も存在します。

そこで信頼できる駆除業者を選ぶ際のポイントを以下にまとめました。

項目	内容
実績	創業年数や駆除実績を確認します。
料金	見積もりが無料か確認します。
保証	保証期間と内容を確認します。
対応	スタッフの対応が丁寧か見ます。
資格	日本ペストコントロール協会会員か確認します。

上記のポイントを参考に、慎重に業者を選びましょう。

アパートのネズミ駆除・対策にかかる費用

アパートに侵入したネズミを駆除・対策する際の費用は、状況によって異なります。

なぜなら、被害状況、建物の広さ、駆除方法によって料金が変わるからです。

具体的には以下のとおりです。

作業内容	費用相場（目安）
調査・見積もり	無料〜1万円程度
駆除作業（1回）	1万円〜5万円程度
侵入口封鎖	1箇所あたり数千円から
定期点検	1回あたり数千円から

適正価格で質の高いサービスを受けたい場合は、複数の業者から見積もりを取り、比較検討しましょう。

アパートでネズミ被害が多発する理由とその深刻なリスク

アパートは、ネズミ被害が発生しやすい環境ですので、早めの対策が必要です。

特に集合住宅であるアパートは、構造上および環境上の理由から、ネズミが侵入・繁殖しやすい条件が揃っているからです。

具体的には以下のとおりです。

項目	内容
築年数の影響	築年数が経過したアパートは、壁のひび割れなど、侵入口が多いです。
飲食店の影響	飲食店が近いと、餌が豊富になります。
ゴミ捨て場の管理	ゴミ捨て場の管理不足は、ネズミを呼び寄せます。
建物内の移動	配管などを通じ、建物内を自由に移動します。
被害の拡大	1室で発生すると、建物全体に広がる危険があります。

アパートのネズミ被害は、早期発見と対策が非常に重要です。放置すると、健康被害や建物の損傷に繋がる可能性があります。

ネズミが発生しやすいアパートの特徴と構造的な問題点

ネズミは特定の条件が揃ったアパートに発生しやすいです。またネズミが好む環境が、アパートには揃いやすい傾向もあります。

そんな条件が揃ったアパートの特徴は以下のとおりです。

要因	詳細
築年数と老朽化	外壁のひび、配管周りの隙間が多い
周辺環境	飲食店が近く、生ゴミが多い
水回り	水漏れや結露で、水分の確保が容易
集合住宅の構造	配管や通気口がネズミの移動経路になる

上記のような特徴を持つアパートは、ネズミ被害のリスクが高いです。 該当する場合は、特に注意しましょう。

集合住宅特有のネズミ被害：戸建てとの違いとリスク

アパートのネズミ被害は、戸建てとは異なるリスクがあります。

集合住宅は、構造や共有部分の存在により、被害が拡大しやすく、健康被害のリスクも高まるからです。

具体的には以下のとおりです。

項目	内容
被害拡大	壁や床を共有するため、被害が広範囲に及びやすいです。
共有部分	ゴミ捨て場が不衛生だと、ネズミが繁殖します。
管理会社	管理会社との連携が重要です。
健康被害	国立感染症研究所によると、ネズミは感染症を媒介します。

アパートのネズミ被害は、戸建て以上に深刻な事態を招く可能性があるため、迅速な対応を心がけましょう。

管理会社・大家さんとの連携：トラブルを避けるための相談方法と費用負担

アパートのネズミ被害は、管理会社や大家さんへの相談が不可欠です。

建物全体の問題であり、個人の対応には限界があるからです。

具体的には以下のとおりです。

• 個人の対策だけでは、ネズミ被害が再発する可能性があります。
• 建物全体の対策が必要な場合があります。
• 費用負担について、話し合う必要があります。

早めに相談し、協力して解決を目指しましょう。

相談方法

管理会社や大家さんには、正確な情報を伝え、冷静に対応しましょう。

なぜなら、事実に基づいた情報提供が、スムーズな問題解決に繋がるからです。

項目	内容
状況報告	証拠写真などを添えて報告します。
書面記録	メールなどでも報告します。
冷静対応	感情的にならずに話します。

冷静かつ正確な情報伝達が、良好な関係を保ちながら問題を解決する鍵です。

費用負担

費用負担は、ケースバイケースです。

理由としては、契約内容やネズミ発生の原因によって、負担者が異なるからです。

具体的には以下のとおりです。

項目	内容
契約確認	賃貸契約書を確認します。
大家負担	建物の構造上の問題が原因の場合。
入居者負担	入居者の過失が原因の場合があります。

契約書を確認し、管理会社や大家さんと話し合いましょう。

費用負担について、明確にしておくことが重要です。

ネズミを寄せ付けない！アパートでの再発防止策

ネズミが再び侵入・繁殖するのを防ぐためには、ネズミ駆除後の再発防止策が重要です。

具体的には次のとおりです。

• 侵入口を塞ぐ。
• 食べ物を放置しない。
• 部屋を清潔に保つ。

日常生活での対策を継続し、ネズミのいない環境を維持しましょう。

侵入口の再確認と封鎖：定期的なチェック

定期的な侵入口チェックと封鎖が、再発防止に繋がります。

新たな隙間が発生していないか確認し、ネズミの侵入経路を断つためです。

具体的には次のとおりです。

• 建物の外周や室内をチェックする。
• 配管周り、換気扇などを確認する。
• 新たな隙間は、すぐに塞ぐ。

定期的なチェックで、ネズミの侵入を未然に防ぎましょう。

衛生管理の徹底：餌となるものをなくす

衛生管理の徹底が、ネズミを寄せ付けないために重要です。

ネズミの餌となるものをなくし、繁殖を防ぎましょう！

衛星管理する方法は次のとおりです。

• 食品は密閉容器で保管する。
• 生ゴミは毎日捨てる。
• ゴミ箱は蓋付きを使用する。
• 水滴も拭き取る。

食べ物やゴミの管理を徹底し、清潔な環境を保ちましょう。

整理整頓：ネズミの隠れ場所をなくす

整理整頓は、ネズミが巣を作りにくい環境を作り、隠れ場所をなくす効果があります。

具体的には、次のように整理整頓しましょう。

• 部屋を整理整頓する。
• 不要な段ボールは処分する。
• 家具の隙間も掃除する。

整理整頓された環境は、ネズミの侵入・繁殖リスクを低減します。

共用部分の管理：住民同士の協力

共用部分は、ネズミの侵入経路や繁殖場所になりやすいため、共用部分の管理には、住民同士の協力が必要です。

具体的には、次のように住民同士で管理や協力をしましょう

• ゴミ出しルールを守る。
• 共用部分に私物を放置しない。
• 管理会社に定期清掃を依頼する。

住民全員で協力し、共用部分を清潔に保つことがネズミ被害防止に繋がります。

まとめ：アパートのネズミ対策は「早期発見・初期対応・再発防止」が重要

アパートのネズミ対策は、「早期発見・初期対応・徹底駆除・再発防止」の4つのステップが重要です。

具体的には、以下4つのステップがアパートに侵入したネズミ対策につながります。

1. 早期発見: ネズミの兆候に気づく
2. 初期対応: 被害拡大を防ぐ応急処置
3. 徹底駆除: 自分または業者で駆除
4. 再発防止: 侵入対策と衛生管理

上記4つのステップを実践し、ネズミのいない快適なアパート生活を実現しましょう。