「家に住みついてるコウモリを撃退したいけど法的に問題ない?」そんな疑問をお持ちの方へ!
コウモリは「鳥獣保護管理法」によって保護されています。無許可で捕獲したり、傷つけたり、殺したりすることは法律で禁止されています。
そこで本記事では、家のコウモリを撃退する前に知っておくべき「鳥獣保護管理法」を徹底解説!
また自力でコウモリを撃退する方法や追い出した後の対策、自分で撃退できない場合の駆除業者の選び方も紹介してまいります。
家に住みつくコウモリを撃退したい方はぜひ参考にしてみてください。
家のコウモリを撃退する前に知っておくべき「鳥獣保護法」
コウモリは、「鳥獣保護管理法(鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律)」によって保護されています。無許可で捕獲したり、傷つけたり、殺したりすることは法律で禁止されており、違反すると1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられる可能性があります。
したがって、コウモリを撃退する際は、殺傷せずに追い出す必要があります。
自力で行う!家のコウモリを撃退する方法
コウモリ撃退の基本ステップ
コウモリ撃退は、以下の3ステップで進めます。
- 侵入経路の特定:
- コウモリの糞や尿の痕跡、羽音などを手がかりに、侵入経路を特定します。
- 屋根裏、換気口、壁のひび割れ、エアコンの配管周りなどを重点的にチェックしましょう。
- 夕方、コウモリが活動を始める時間帯に、外から観察するのも有効です。
- 追い出し:
- 忌避剤や超音波機器、LEDライトなどを使って、コウモリを家から追い出します。
- 追い出し作業は、コウモリが活動する夜間に行うのが効果的です。
- 侵入口の封鎖:
- コウモリを追い出した後、侵入口を完全に封鎖します。
- 金網、シーリング材、パテなどを使って、1.5cm以上の隙間をすべて塞ぎましょう。
- 侵入口の封鎖は、コウモリが戻ってこないように、必ず追い出し後に行います。
効果的な忌避剤の選び方と使い方
忌避剤には、スプレータイプ、ジェルタイプ、くん煙タイプなどがあります。
種類 | メリット | デメリット | おすすめの使用場所 |
---|---|---|---|
スプレー | 手軽に使える、広範囲に散布できる | 効果の持続時間が短い、雨に弱い | 屋根裏、軒下、換気口など |
ジェル | 持続性がある、ピンポイントで使用できる | 広範囲への使用には不向き | コウモリの侵入口付近、巣の周辺 |
くん煙剤 | 広範囲に効果が及ぶ、隠れた場所にいるコウモリにも効果がある | 使用後の換気が必要、火災報知器が反応する場合がある | 屋根裏全体など、広範囲にコウモリがいる場合 |
- 忌避剤の成分:
- 天然ハッカ油: コウモリが嫌う匂い成分。
- ナフタリン: 防虫剤にも使われる成分。
- 使用上の注意点:
- 必ず使用方法を守り、安全に配慮して使用しましょう。
- ペットや小さなお子さんがいる場合は、成分や使用場所に注意が必要です。
- 効果がない場合は、他の方法を試すか、専門業者に相談しましょう。
超音波機器は本当に効く?メリットとデメリット
超音波機器は、コウモリが嫌がる超音波を発して追い払う装置です。
- メリット:
- 人体やペットには無害(とされる)
- 設置が簡単
- デメリット:
- 効果には個体差がある
- コウモリが超音波に慣れてしまうことがある
- 広範囲には効果が届きにくい
- 他の動物(犬や猫など)に影響を与える可能性がある
超音波機器は、あくまで補助的な対策として考え、他の方法と併用するのがおすすめです。
侵入口を塞ぐ!効果的な資材
コウモリの侵入口を塞ぐには、以下の資材が有効です。
- 金網: 換気口や通気口など、空気を通す必要がある場所に。
- 目の細かいもの(1cm以下)を選びましょう。
- ステンレス製など、錆びにくい素材がおすすめです。
- シーリング材: 壁や屋根のひび割れ、隙間などを埋めるのに使用。
- 耐候性、耐久性に優れたものを選びましょう。
- コウモリがかじって侵入するのを防ぐため、防鼠(ぼうそ)効果のあるものがおすすめです。
- パテ: 小さな穴や隙間を埋めるのに使用。
- パンチングメタル: 換気口など、強度が必要な場所に。
自力で行う際の注意点:
- 高所での作業は危険を伴うため、安全に十分注意しましょう。
- 自信がない場合は、無理せず専門業者に依頼しましょう。
コウモリを追い出した後が肝心!清掃・消毒と再発防止策
糞尿の清掃と消毒
コウモリの糞尿には、病原体が含まれている可能性があります。必ず以下の手順で清掃・消毒を行いましょう。
- 準備:
- マスク、ゴム手袋、ゴーグル、帽子、長袖・長ズボンを着用。
- 使い捨ての雑巾やペーパータオル、ビニール袋を用意。
- 消毒液(次亜塩素酸ナトリウム溶液または消毒用エタノール)を用意。
- 清掃:
- 糞尿をほうきや掃除機で取り除く。
- 残った汚れを、使い捨ての雑巾やペーパータオルで拭き取る。
- 使用した雑巾やペーパータオルは、ビニール袋に入れて密封し、廃棄する。
- 消毒:
- 次亜塩素酸ナトリウム溶液(0.05%に薄めたもの)または消毒用エタノールで、糞尿があった場所を消毒する。
- 消毒液をスプレーボトルに入れ、吹き付けるか、雑巾に含ませて拭き取る。
- 消毒後は、十分に換気する。
再発防止のための定期点検とメンテナンス
コウモリを追い出した後も、再発を防ぐために定期的な点検とメンテナンスが必要です。
- 点検のポイント:
- 屋根裏、換気口、壁のひび割れなどを定期的にチェック。
- コウモリの糞や尿の痕跡がないか確認。
- 侵入口になりそうな隙間がないか確認。
- メンテナンス:
- 隙間を見つけたら、すぐに補修する。
- 忌避剤の効果が薄れてきたら、再度散布する。
- 超音波機器を設置している場合は、定期的に電池交換や動作確認を行う。
自分で無理ならプロに依頼!コウモリ駆除業者の選び方と費用相場
信頼できる業者を選ぶ際のポイント
コウモリ駆除業者を選ぶ際は、以下のポイントをチェックしましょう。
- 実績と経験: コウモリ駆除の実績が豊富かどうか。
- 資格: 鳥獣保護管理事業計画の認定を受けているか。
- 料金体系: 明確な料金体系になっているか。
- 保証: 再発保証があるか。
- 口コミ: 実際に利用した人の口コミや評判はどうか。
- 対応エリア: 自宅が業者の対応エリアに入っているかを確認しましょう。
以下に口コミ評判の良い駆除業者をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
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費用相場と見積もりの注意点
コウモリ駆除の費用相場は、被害状況や建物の構造、業者によって異なりますが、一般的には数万円〜数十万円程度です。
- 見積もりの注意点:
- 必ず複数の業者から見積もりを取り、比較検討しましょう。
- 見積もり内容に不明な点があれば、遠慮なく質問しましょう。
- 追加料金が発生する可能性があるかどうかも確認しておきましょう。
- 見積もりが極端に安い業者や、詳細な説明がない業者には注意が必要です。
駆除エキスパートは24時間365日受付対応しており、現地調査や見積もりは無料で行ってくれます。最短当日30分以内に自宅まで来てくれるので、コウモリの被害にお悩みの方は今すぐ問い合わせましょう。
家に住みつくコウモリの種類と生態とは?
日本には約30種類のコウモリが生息していますが、家に住みつくのは主にアブラコウモリ(イエコウモリ)です。
- アブラコウモリの特徴:
- 体長:約5cm
- 体重:約10g
- 寿命:約3年
- 活動時間:夜行性
- 食性:昆虫食(ガ、ユスリカ、カなど)
- 繁殖期:夏(1回に1~3匹の子を産む)
アブラコウモリは、非常に高い飛行能力を持ち、わずかな隙間からでも侵入できます。また、繁殖力が強く、放置すると数が増えてしまう可能性があります。
家にコウモリが住みつく3つの理由
コウモリが家に住みつく主な理由は以下の3つです。
- 侵入しやすい隙間がある:
- コウモリ(主にアブラコウモリ)は、わずか1.5cm程度の隙間があれば侵入できます。
- 屋根裏、換気口、壁のひび割れ、エアコンの配管周りなどが主な侵入口です。
- 快適な環境がある:
- コウモリは、暖かく、湿度が保たれた場所を好みます。
- 屋根裏や壁の中は、コウモリにとって理想的な環境です。
- エサとなる虫がいる:
- コウモリは夜行性で、主に昆虫を捕食します。
- 家の周りに街灯や庭木などがあり、虫が集まりやすい環境だと、コウモリも寄り付きやすくなります。
家に住みついたコウモリを放置するリスク
コウモリを放置すると、以下のような深刻な被害が発生する可能性があります。
- 健康被害:
- アレルギー: コウモリの糞や尿、死骸は、アレルギーの原因となることがあります。
- 感染症: コウモリは、ヒストプラスマ症や狂犬病などの感染症を媒介する可能性があります。
- ヒストプラスマ症: カビの一種であるヒストプラズマ菌を吸い込むことで発症する呼吸器感染症。(国立感染症研究所)
- 狂犬病: 日本では長年発生していませんが、海外ではコウモリからの感染事例が報告されています。(厚生労働省検疫所FORTH)
- ダニ・ノミ: コウモリには、ダニやノミが寄生していることがあります。
- 家屋へのダメージ:
- 糞尿による汚染: コウモリの糞尿は、悪臭を放ち、建材を腐食させることがあります。
- 断熱材の劣化: 屋根裏に棲みついたコウモリは、断熱材を巣として利用し、断熱性能を低下させることがあります。
- 騒音: コウモリの羽音や鳴き声は、夜間の睡眠を妨げる可能性があります。
家に住みつくコウモリの撃退法によくある質問【FAQ】
Q: コウモリはいつ活動しますか?
A: コウモリは夜行性で、日没後から夜明け前にかけて活動します。
Q: コウモリの寿命はどのくらいですか?
A: アブラコウモリの寿命は、約3年です。
Q: コウモリは冬眠しますか?
A: はい、アブラコウモリは冬眠します。11月頃から3月頃まで、屋根裏や壁の中などで冬眠します。
Q: コウモリの糞の特徴は?
A: コウモリの糞は、黒っぽくて細長く、パサパサしています。ネズミの糞と似ていますが、コウモリの糞はもろく、崩れやすいのが特徴です。
Q: コウモリを見つけたらどうすればいいですか?
A: 絶対に素手で触らないでください。コウモリは鳥獣保護法で保護されているため、殺傷したり、捕獲したりすることはできません。まずは、この記事で紹介した方法で、追い出しを試みてください。
Q: コウモリ駆除に助成金はありますか?
A: 一部の自治体では、コウモリ駆除に対して助成金制度を設けている場合があります。お住まいの自治体のホームページなどで確認してみてください。
まとめ:家に住みつくコウモリの撃退は早めの対策と再発防止が重要!
コウモリは、放置すると健康被害や家屋の損傷につながる可能性があるため、早めの対策が必要です。
- 自分でできる対策:
- 侵入経路の特定と封鎖
- 忌避剤や超音波機器の使用
- 清掃・消毒
- 業者に依頼する場合:
- 信頼できる業者を選ぶ
- 見積もりを比較検討する
- 再発保証があるか確認する
- 各自治体への相談:
- 各自治体の環境課など専門部署へ相談ができます。
家に住みつくコウモリの撃退は、一度で終わらせるのではなく、再発防止のための定期的な点検とメンテナンスが重要です。この記事で紹介した情報を参考に、コウモリのいない快適な住まいを取り戻しましょう!